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2015年12月29日の日記
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コミケ準備と88。
[小説]
さて、もうすぐコミケ上京するわけですが。
私の場合最も気がかりなのは、情報機器が結構大所帯になっているという事です。
私が持っていくのは以下の通りです。
●Windows10モバイルノート
11.2インチのパソコンです。
買った時からかなり遅いのですが、今はこれしかノートを持っていないので。
電源は専用ケーブルですが、ネットは普段は無線ですが有線ケーブルも使えます。
スペースとか電車の中とか不安定なところではこれを使います。
●Windows10タブレット
8インチのベニューです。
これは若干特殊な電源なので、純正充電器か、専用サードパーティー充電器でなければなりません。
ノートが遅いので、カッフェなど、安定した場所ではこっちを使います。
●Androidタブレット
7インチの東芝のやつです。
この充電は普通のマイクロUSBでいいわけですが。
これは電子図書用のタブレットです。
●Androidスマホ
NEXUS5Xですね。
充電器はUSBのType-Cです。
まあ、ケーブルが特殊なだけで、充電は普通のUSBで出来ますが。
で、これらはすべて持っていこうと思うのですが。
ついでに言うなら、前のNEXUS5も持っていこうと思うのですが。
ここで問題になってくるのは、二つあります。
充電環境(ホテル・出先)と、ネット環境(ホテル・出先)です。
とりあえず充電環境ですが。
15000mAのソーラー付きバッテリーを持ってますので、それを中心に、あと2900mAのおしゃれバッテリーもありますのでそれも使いますか。
で、AC充電ですが、いつもカッフェで使うピンクの2ポート充電器で行こうと思ったのですよ。充電器使うのは、タブレットとスマホの二つだけなので。
ただ、充電器とあとiPod考えると足りないので、いつもトレーニングルームに常備してる4ポートの充電器を持っていきます。
で、通信ですが、ホテルに全室Wifiがあるらしいので、それを使うつもりですが、調子が悪いこともあるので、ポケットルータを持っていこうと思ったのですが、探しても出てきません。
まあ、最悪デザリングですかね。
で、外ではデザリングしますが、今既に3GB使い切ってて、3回500MB追加を購入しています。
節約しなくても500MB500円だから、カプチーノ一杯分ですから、もう少し使います。
この辺りで頑張ろうかと。
88ですが、また書き直しをしました。
主人公の性格を変えたり、ヒロインの立ち位置も変えたりしました。
これから戦いがありますが、隊長3人それぞれに見せ場が必要となりますが、その辺りも考えてはいます。
というわけで、先週と同じ部分を。
あ、妹は切り捨てました。
それからしばらくのことを覚えてはいない。
これまでの自分のやってきたことを思い出して、誰かに思いっきり叱られるか、みんなに罵声を浴びせられながら殴り蹴られたいとすら思っていた。
だが、王子という自分の立場が、やれと言ってもみんなやってくれないだろう。
それならば説教だ。
だが唯一自分に説教してくれていて、最もエメフィーの被害を受けているはずのマエラは何も言ってこない。
「マエラ、いる?」
自分の居間にいることは分かる。
普通なら、マエラやシェラも目に見えるところにいるのだが、今はメイドしか見えない。
おそらくエメフィーの心を慮って、視界から消えているのだろう。
「はい、お呼びですか、殿下?」
部屋の向こう側から現れるマエラ、そしてシェラ。
マエラはいつも通りの堂々とした態度で、シェラはその後ろからエメフィーを心配そうに眺めている。
「僕、自分が男だって今日知ったんだけどさ……」
「はい」
「それを考えると、みんなには物凄くひどいことをしてたなって思って……」
「構いません。王族とはそのようなものです。王子は性欲が強く、より多くの愛人を持った方が褒め称えられます。性欲がお強いことは殿下の利点です」
「性欲とか、やめてよ!」
あまりにも直球の物言いに、エメリーは耳を塞ぎたくなった。
いや、だがそれよりももっと気になったことがある。
長年仕えて、一緒に育ってきた相手が男だった。
それこそ風呂まで一緒に入っていた相手が男だったのだからここまで落ち着いているはずがない。
いや、よく考えると、一緒に風呂に入っていて、気付かないわけがない。
エメフィー自身、気が付かなかったが、それはマエラが違うことを言ったら「それは王族だからです」なんて言うから、マエラが言うからそういうものなんだろうな、と思っていただけで。
よく考えたら、マエラが、そして、シェラが気付いていないわけがない。
「……あのさ。もしかしてさ……」
「はい?」
「僕が男だって、知ってたの?」
「もちろんです」
あっさりと、何の躊躇もなく答えるマエラ。
「私とシェラは、女王陛下に教えていただいており、殿下の性別を存じておりました」
「え……」
もしや、とは思っていたが、実際その通りだということになると、信じられない思いだ。
「だからこそ、殿下の大浴場計画に口を挟ませて頂きました」
「あ、うん、いや、だったらさ、どうしてマエラは僕と一緒に入ってたの? 恥ずかしいでしょ?」
「特には」
「いや、特にはって……!」
さすがに堂々とそう言われると、言葉を失う。
「私とシェラは、殿下の将来の結婚相手、つまり婚約者として仕えさせて頂いておりました。将来の夫に全てを見せても恥ずかしくはありません」
「ええぇぇぇぇぇぇっ!?」
「私もですぅ」
マエラは惜しげもなくその美しい裸体を晒していたし、シェラも一切隠す様子はなかった。
確かに子供のころからいつも一緒にいて育ってきた相手だ、羞恥心なんてもうないのかも知れない。
だとしても、さすがに妙齢の男女となると、変わってきて当然のはず。
だが、そうでないのは、二人が婚約者だからだというのだ。
「二人が婚約者って、初めて聞いたんだけど!」
「それはそうでしょう。何しろ、殿下が殿方であると殿下自身にも知らせておりませんでしたので」
じゃあ、どうしてこの二人には教えたのか?
もちろん女王がエメフィーに知らせると魔姫にばれると判断したのだろうということは分る。
信頼できるマエラに教えることで、エメフィーの暴走をうまくコントロールするのは、まあ分らなくはない。
マエラなら家柄的にも人格的にも絶対信頼できる。
だが、それならば。
「どうしてシェラまで知ってて僕が知らないの?」
「ふぇ?」
「マエラはまあ、分るよ。僕だってマエラの言うことは何も考えずにその通りにするんだけどさ。でも、シェラは僕と同じだよね? どうしてシェラだけ?」
「エメさまひどいですぅ。あたしだって仲間ですぅ」
シェラが泣きそうな表情でエメフィーを見上げる。
「ごめん、そういうことじゃなくてさ、僕が信用出来ないから聞かされてないことをシェラが知ってたからさ」
エメフィーは半泣きのシェラを撫でてやる。
シェラはそのままいつものようにくっついてくるが、男女だと思うと妙に意識してしまう。
「もちろん最初に女王様から伝えられたのは私のみですが、私からシェラにも教えたほうがいいと提案いたしました」
「どうして?」
「もちろん、殿下が大浴場などというものを考えるからです」
にっこりと笑ったまま、語調を強めるマエラ。
これは責めるときの口調だ。
「殿下の裸体は私が必死に手を回してお隠しすることに成功しましたが、殿下お一人にお風呂に入らせるわけにはまいりません。おそらく抜け出して大浴場に来られたことでしょう。ですから見張りも兼ねて私が、そして、私だけでは殿下も怪しむでしょうから、隊長以上が入浴できることにして、シェラにも入ってもらいました。シェラも婚約者でしたから」
「他の隊長にはなんて?」
「何も言っておりませんし、来ても入り口で止められたと思います。それを殿下に聞かれたら、彼女たちは仲間と入りたがっているようだと言いました」
何もかもが完璧であり、それはマエラへの尊敬にもなるが、ここまで完璧に騙されていたと思うと腹立たしい。
「で、でも、いきなり婚約者とか言われても、僕も二人をそんな目で見たことがないしそれに、宰相閣下も知らなかったんでしょ?」
マエラの父である公爵は、現在ジュエール王国の宰相をしている。
「父上も式で初めて知ったことでしょう。ですが、これはモルディーン家にとっても願ってもない話。あの父が受けないわけがありません。それに、殿下が私たちを女としてみたことがなかったというのは嘘ですので、何の問題もありません」
「ちょっと待って? なんで嘘なのさ? 僕は本当にマエラをそんな目で──」
「見て、おられますよね? 殿下はご自分で女性だと思っていながら、まるで思春期の殿方のように私の身体をお求め頂きました。ですから、私はそれを捧げて参りました」
「え……いや……その……」
正直、そう言われると言い返すことは出来ない。
何しろ、裸のマエラに抱き着いたり胸を揉んだりすることがとても楽しかったのだ。
その「楽しさ」は今思えば、性的な興奮だったと言い換えることが出来る。
そう考えると、自分のこれまでやってきたことがあまりにも恥ずかしくて泣きたくなってくる。
「殿下、殿下はもうご結婚も出来ます。殿下の性欲はとてもお強いようですから、私とシェラ以外にもお探しいたしますので、少々お待ちください」
「いや、ごめん、色々ごめんだけど、そういうのはもう少し先でいいからさ」
正直なところ、自分が男だったという事をまだ受け止めきれていないうちから、色々動きがあり過ぎて戸惑っているところだ。
途中からマエラがからかっているのは分っていたが、それでも何と言っていいのかわからない。
昨日まで同性同士の仲間だと思っていた二人が、実は異性で、しかも婚約者だったとは、思いもしなかったから、どういう距離感で話をすればいいか分からないでいる。
「分りました。では、これからのことを、隊長会議で話し合いましょう。隊長たちは集まるよう手配してあります」
「あ、ああ、そうだね……あ、そういえばララは──」
「ララフィー殿下にはワディー子爵の三女がお仕えしております。彼女なら殿方嫌いなララフィー殿下が殿下を嫌わないよう、手配してくれることでしょう」
ワディー子爵も、キナレル伯爵と同じく、モルディーン公爵の眷属だ。
「そうか、じゃ、任せておこうかな……」
「では、予定も入りましたから、ご一緒にお食事をいたしましょう」
「うん、そうしようか」
エメフィーは、全てがマエラの掌の上で動いているような気がして仕方がなかった。
最終更新 2015/12/29 0:40:14
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