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2016年6月12日の日記
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この一週間と新パソコンと91。
[小説]
今週色々ありました。
○月曜日
ちょっとだるかったので定時で終えて、カッフェに行ったら、カッフェに通って2年半で初めて満席だった。
それで、コメダに行ったのですが、こちらもほぼ満席で、喫煙席横のカウンターしか開いてませんでしたので、そこで書きました。
○火曜日
朝、カッフェで昨日の満席を謝罪される。
なんだか妙に体調が悪く、ウォーキング注視してゼナII飲んで休んでたけど、かなり辛く、定時速攻で電車に乗って帰り、カッフェもオークワも寄らず風呂も入らず寝ました。
12時間寝ました。
○水曜日
朝起きてもほぼ寝たときと体調変わらず。
仕事を休むことに決定。
午前中に病院へ。
朝からなんだか足に激痛があるけど、どこかで打ったのかと思い、それどころでなく気にせず。
点滴を打ってもらい、薬をもらう。
オークワでちょっとぞうすいの素買って、適当におかゆを作って家で食べる。
午後からも寝る。
夜も雑炊のみで寝る。
○木曜日
治った気がするので出勤。
電話受けて声出したら枯れてて心配される。
足に激痛が走る、これが本気で痛い。
体調に問題はないが、足の激痛だけが気になった。
もしかして、痛風か? いや、でも、指でも足首でもないし。
動脈瘤? だとするとやばいな、週末に病院行こう。
足のせいでウィーキング停止。
が、体調に問題はないので残業して帰る。
○金曜日
朝起きても足は膨らんではいない。動脈瘤でもないのか?
とりあえず、寝ているとき、座っているとき、歩いている時には何の問題もない、だけど、ただ立っているとしばらくして激痛が走るシステムなのが分かった。
これは菌が入ったかな。
とはいえ、止められたのでウォーキング中止。
仕事が終わるころには激痛がそこまで強くはなくなる。
家に帰るとパソコンが届いていた。
面倒なので開けずに放置。
○土曜日
足は激痛するところまではなくなる。
快方に向かっているので、病院は様子見。
パソコンを開梱。
今回買ったのは、モニタもOfficeもなし、8万弱のパソコン。
モニタは元メイン、元サブメインのLEDが二つ余ってる。
Officeは365のライセンスが一つ余ってる。
モニタは両方ともDVIなため、デュアルにするにはコネクタが必要。
とりあえず一つだけつないで、起動→設定。
同時購入のフォトショップ等をダウンロードインストール。
Officeをインストール。
色々設定変更し、使えるように。
昼に出たときにケーズにコネクタを買いに行ったけど売ってなかった。
DVIのメス2オス1の分岐か、DVI→HDMIの変換器があればよかったけれどもなかったので通販購入。
という感じで、いろいろあった一週間でした。
足のほうはおそらく毒虫系の何かに刺されたと思われますが、数日間激痛が走るレベルの毒虫って何でしょうね。
さて、そんなことがあったので、91の進捗はそこまででもないですが、少しは進んでいます。
年間三千人が日本から転生されてくるため、その世界の女神は原住民とのバランスを考えて、一年間のみは滞在させるけど、貢献がない場合はそれ以上は消えてしまう設定ですが。
「で、これ預かってて?」
キョウナさんは、鍵? のようなものを、俺に預けてきた。
「え? これ、何ですか?」
「私の部屋の鍵よ。預かっといて?」
キョウナさんの部屋の鍵を渡す。
えーっとそれって……。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
俺は驚くしかなかった。
いや、俺とキョウナさんはさっき出会ったばかりで、俺は幼い子が好きで、いや、でも、もし、キョウナさんが誘ってくれるならやぶさかではないわけで──。
「これ、戦いの邪魔になるから預かっといてって意味よ? 後で返してもらうわよ?」
「あ、そっすか」
そりゃそうだよな。
「でも、私が万一死んだり消滅したら、その部屋あげる」
「……え?」
「そうすればショウジくんはどっちにしても住むところが出来るよね?」
「あー、そうですけど……」
「大丈夫よ。家賃は全財産はたいて半年分前払いして来たから。」
「……マジっすか?」
キョウナさんの提案はこうだ。
彼女は今日、グリズリーを倒さなければ消滅する。
万一消滅したキョウナさんには部屋は必要ない。
だから俺にくれる、と。
そして、もし、戦いに勝って居残れたら、賞金を手にするから、俺はそれで部屋を借りれると。
「……どうしてそこまでしてくれるんですか? 俺なんて今日会ったばかりですよね?」
「そういうもんなのよ、ここは。私もここに来たときはみんなに助けてもらったわ。その後恩返しをしようとしたんだけど断られたわ『ここに来た時にされて嬉しかったことは次にここに来た人に返しなさい』って。私はそれを実行してるだけよ」
……なんだか、俺が思っていた以上に優しい世界だな、ここ。
ここでならやっていけそうな気がする。
そして、この人に頼れるなら、一年以内にポイントも稼げそうな気がする。
「さあ──」
となると、当初の目的は。
「この辺りがグリズリーの住処よ?」
この人を、消滅させないことだ。
どこからともなく漂ってくる獣臭。
「……いるわね」
キョウナさんから緊張が伝わってくる。
この人も戦闘は慣れてないんだ。
「大丈夫。まずは戦意高揚の曲で私の攻撃力を上げて、次に戦闘の曲でグリズリーを怒らせて判断能力を奪う。そして、隙だらけのグリズリーの心臓をメロディショックで攻撃して──うん、行ける……!」
ぶつぶつと、戦い方を反芻するキョウナさん。
見ているだけとはいえ、俺も緊張してくる。
森の奥、木に覆われた奥から、唸り声が聞こえてくる。
獣の臭いが、強くなってくる。
多分、これがグリズリーなんだろう。
「始めるわよ……」
そういうと、キョウナさんは背負っていたギターのような楽器を下し、弾き始める。
自然と高揚してくるような、そんなメロディ。
「はぁ……」
そんな緊張感漂う中でも、俺の可愛い剣(マイスィートソード)は怠そうにため息を吐く。
「グルルルル……」
グリズリーはこちらに気づいたようで、警戒の咆哮に変わりつつある。
「よし……次は──」
続けてキョウナさんは、違う曲を演奏し始める。
今度の曲は、どことなく旋律がずれていて、でも何となく整ったラインで奏でられるメロディ。
なんか、こう、イラっと来る。
「ヴォォォォォッ!」
それはグリズリーも同じだったようで、木々の向こうから威嚇の咆哮を上げる。
そして、木々をなぎ倒してこっちに向かって突進して、キョウナさんへ攻撃をするために筋肉隆々の腕を振り上げる。
キョウナさんはそれが分かっていたのか、その隙だらけの胸元に楽器を──。
「……あれ?」
「グォォォォォッ!」
グリズリーは勢いよく、その腕を振り落とした。
その、キョウナさんの、衣服だけしかない空間に。
キョウナさんが、消えた?
え? 何があったんだ?
グリズリーの渾身の攻撃はキョウナさんの楽器だけを破壊し、身体全てをなぎ倒すはずが出来なかったためか、そのままバランスを崩し、すっころんだ。
その、どこにもキョウナさんはいない。
……まさか、あの瞬間に消滅したのか?
え? 身体ごと消えるの?
跡形もなく?
死体とかも残らず、魂とともに身体まで消滅し、まさにそこにいなかったかのようになってしまう。
いや、そりゃさ、リダーさんの気持ちもわかるよ。
そうだよね、押し付けられた年間三千人の魂だけを一年ごとに貢献ない人ごとに消滅させてったら、この周囲突然死の遺体だらけになるよね、原住民恐怖だよね。
でもさ、やっぱりこれは移民を軽く扱いすぎじゃない?
一応さ、俺たちはさ、ここに命がけで転生されてきたんだよ?
そりゃ、三千人のうちの一人だけど、俺は俺一人なんだよ!
などと──。
「ガルルルルルルルル……」
女神に怒ってみても、今、俺が一人取り残され、目の前にはキョウナさんの音楽で怒り狂ったグリズリーがこちらを睨んでいるという事実に何の変りもない。
ヤバい、これ、ヤバい。
キョウナさんがいなくなって悲しんでるとか感傷に浸ってるとか女神を呪うとかそんなことをしている場合じゃなく。
俺がすべきは、女神に祈るか、もしくは……逃げることだけだ!
最終更新 2016/06/12 13:03:11
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